■Answer 屋根工事は、屋根の形状や瓦の種類また地方によって違いますので、ごく一般的な事例を紹介しましょう。 瓦をのせる下地材の工事までは、建築業者の仕事になります。 ●下地材の施工 ●瓦と副資材の現場搬入 ●下葺き、瓦桟木打ち:下葺きは、耐水用の合板やアスファルト・ルーフィングなどの施工。瓦桟木打ちは、瓦を引掛けるための桟木を下地材に固定する作業。桟木打ちのためには、瓦の寸法に合わせて正確な墨打ちが不可欠です。 ●瓦揚げ:瓦揚機で、瓦を屋根の上にあげる作業。 ●地葺き(平葺き):屋根の大部分を占める平部や軒部、袖部、棟部、谷部、壁際部などに、次々に瓦を葺いていきます。瓦工事の半分は、この地葺き作業にあてられます。ちなみに、桟瓦の屋根の葺き方には、右側から前の瓦の下に差し込んでいく「差し葺き」と、左側から前の瓦にかぶせていく「かぶせ葺き」の2種類があります。この時、下地材にどの程度緊結するかによって屋根の強度が違ってきます。 ●棟積み:屋根の頂上部にあたる部分の施工です。おなじみの鬼瓦は、この時に取り付けられます。 ●掃除点検、作業終了 ふつうの民家での瓦工事は、約10日〜2週間程度(休日を除く)の工事期間を要します。
■Answer 悪質業者のやり方は、基本的に同じです。 施主を安心させるために、最初は親切ふうに装い、契約を急がせ、いいかげんな工事をして、高額の請求をするものです。 無料屋根診断や、近くで工事している、県の指定業者、テレビCMでおなじみ、といった手口で近づき、考えるヒマも与えずにその場で契約をさせてしまうというやり方です。 屋根工事の場合は、「瓦がズレている」「瓦が割れている」「棟の漆喰が剥がれている」などといって不安をあおる手口が殆どですので注意しましょう。 「そんなに高い工事はできない」と断ると、「ローンを組めば、1日1杯のコーヒー代だけで大丈夫」等といって、手を代え品をかえて強引に契約を強要してきます。 また、クーリングオフを利用して断ると、「普通の商品と違って工事の契約は、クーリングオフがきかない」など、平気でウソを言って応じようとしません。 信頼できる工事業者は、こうした訪問販売方法をあまりとりませんし、相手を信頼させようと、あれこれ手口を使うようなこともありません。 悪質業者を見分ける方法もさることながら、ここでは信頼できる業者を選ぶポイントを挙げておきましょう。 ●地元で長く営業していて、近所で聞くと名前をよく知っている。 ●近所で工事をして実績があり、その施主の評判がいい。 ●国家資格を持つ技能士などがいる。 ●地域のことをよく知っており、施工事例が多い。 いずれにしても、地域の信頼を得ている古くからの工事業者ならまず安心です。
■Answer 屋根工事は、本来極めて高い施工技術・技能を必要とする仕事です。 したがって、国でもすぐれた技能の持ち主に国家資格を与えています。 [1]厚生労働省・国家資格:かわらぶき技能士(一定の実務経験年数の上に、学科と実技の国家試験に合格した者) [2]国土交通大臣認定資格:瓦屋根工事技士 「瓦屋根診断技士」は、国交省所管の公益法人(社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)が、上記[1]、[2]の両資格を合わせ持つ、高い技術、技能を持つ工事技術者に与える資格ですから、わが国では、最も信頼できるプロフェッショナルな資格といえましょう。 有資格者がどこにいるかは、全瓦連加盟会員【コチラをクリック】 に直接お尋ねください。また診断費用は、地域や診断士のいる工事店によっていろいろですので、これも直接お尋ねください。
■Answer お気持ちは分からないではありませんが、屋根の工事は、たとえ瓦4〜5枚程度の修理でも、素人にできるほど簡単なものではありません。 厳格に言ってしまうと、国家資格(かわらぶき技能士・厚生労働省、瓦屋根工事技師・国土交通省)の必要な高度な技術を必要とする仕事です。 第一、おっかなびっくり屋根に上ったとして、何かの拍子で滑落して大ケガを負ったりしたら、元も子もありません。 ハシゴを掛ける樋カバーもなく、瓦屋根の上の歩き方も知らないまま動き回ったりすれば、5〜6枚で済むはずの瓦が、踏み割れなどによってかえって数が増えて、収拾がつかなくなってしまいます。 プロにはプロしかできない、素人では踏み越えることのできない世界があります。 専門の工事業者にまかせるのが、結局おトクで安上がり、きれいに仕上げる一番の安全策です。
■Answer 十分ありえます。考えられる原因もたくさんあります。雨水は、チョットしたスキ間があれば、どこにでも浸入して来ますから、プロの診断士にまかせてください。たとえば1階の雨樋いが、枯葉などでつまっている場合、外壁のわずかなヒビ割れからも雨水は1階の天井に浸入します。また2階のベランダの雨水処理がうまくいっていなかったり、アンテナの配線を伝っても雨漏りは発生します。 こうした原因は、素人では絶対に分かりませんから、屋根に上って自分で判断する前に、屋根のプロの診断士に連絡して(詳しくは【コチラをクリック】 )、キチンとした修理を行って下さい。
■Answer 屋根のデザインはご自分でもできますが、かなり専門知識を要するので、専門業者と相談しながら進められた方がいいでしょう。 たとえば、粘土瓦の場合、屋根の勾配が少なくとも3寸5分から4寸は必要です。また、屋根の流れ長さと勾配は関係し、通常、勾配が急になると屋根の長さも長くなっていきますが、むやみに長い屋根を作ると雨漏りの原因となります。こういうことも頭に入れながらデザインしなければいけないので、想像以上に大変です。 また、瓦を選ぶ際は、外壁の色や素材、家全体との調和に加えて、周囲の街並みへの配慮も必要です。やはり工事店のアドバイスを受けながら決められることを、おすすめします。
■Answer これは、屋根の価格を最終的にどのように考えるかの問題です。 屋根は、一日で消費する生鮮食料品とは違って、非常に息の長い「耐久商品」です。 瓦屋根の商品の寿命は、普通30年といわれていますので、それを基準に考えると、その価格の中に次のようなものが含まれているのが分かります。 ●新築(又はリフォーム)時の屋根の代金(材料費と屋根工事費、いわゆるイニシャルコスト) ●メンテナンス費(30年間の間に必要とされる改修費、補修・修理費) ●冷暖房費30年間に必要とされるエネルギー費 高い、安いという議論は、これら全てを合計した上で比較しないと正確な所は判断できません。 瓦屋根は高いというご指摘は、おそらく上記の内の(イニシャルコスト)だけをひかくしているものと考えられます。 瓦屋根は、金属系やスレートの屋根に比べ、多少の割高(10%〜20%程度)になりますが、メンテナンス費、エネルギー費については、断然他の屋根材を引き離し、商品寿命である30年の合計の差し引きでは、むしろ「安価な耐久商品」となります。 私たちメーカーは、他の屋根に比べ、瓦屋根を「安い」と考えています。
■Answer地域の気候風土によって多少の違いはありますが、瓦は殆どメンテナンスなしに(もちろん割れなどの補修が必要です)、最低30年は大丈夫です。 製品によって、色あせのような劣化は若干見られますが、機能(性能)的には、何の問題もありません。 3〜5年に一度、「必ず」色の塗り替えをしないと機能が落ちてしまう金属屋根やスレート屋根に比べ、瓦の優位性は揺るぎません。 もちろん、メンテナンスいらずとはいえ、長い間には、瓦がズレたり、割れたりということがありますので、専門の工事屋さんにチェックしてもらう気遣いが必要です。 ちなみに、新築の場合、住宅性能表示制度を利用すると、10年間は保証されます。
■Answer 大変難しい質問です。通常粘土瓦の場合は、きちんとしたメンテナンスさえ良ければ、30年はゆうに持ちます。築後15年ということですので、リフォームが必要とは考えられません。 しかし、瓦が破損している、瓦のズレがある(地震だけではなく交通量の多い道路脇など)、雑草やコケが生えたままになっているなどの場合は、想像以上に傷んでいるケースがあります。瓦そのものは美しく見える場合でも、こうしたケースでは、屋根を支える構造材に被害が及んでいることも考えられます。 瓦屋根を長持ちさせるには、数年に一度、工事をした工務店または屋根工事店のチェックを受けて下さい。お宅の場合はまずこうした屋根診断を受けた上、ご判断ください。
■Answer 屋根瓦の下には、防水用の様々な下葺材が使われています。古い工法では、杉の皮の上に土を敷いたりする土葺き工法が残っている場合もありますし、最近のように防水シートの上に瓦を固定したり、地域や時代によっていろいろです。 野地板は、さらにその下ですので、これが腐っているとなると、ある程度大がかりな修理を覚悟しなければなりません。屋根の「もや」や「つか」、場合によっては、「はり」など、家を支える大切な構造材にまで影響を及ぼしているかもしれないからです。そうすると、屋根全体の葺き替えはもちろん、全面的なリフォームにまで発展してしまいます。 こうした大事になる前に、台風のあとや大雨のあとには、メンテナンスの見回りを頼める工事店を確保しておくなど、家を守るための日頃の管理が大切です。