この暑い夏!地上での最高気温は約38.0℃位ですが、屋根の温度/小屋裏の温度はどのくらいになるのか気になった人はいないですか?
本日は、とっても内容豊富なWEBの「愛知県陶器瓦工業組合」さんの瓦WEB-「三州瓦の性能」から瓦のすばらしい断熱性能について紹介させて頂きます。
断熱性能
真夏の高温、真冬の寒気にさらされる屋根材には、屋内と屋外をさえぎる高い断熱性能が必要です。とくに、高気密化が進む現代建築では居住空間の快適性を確保するために、優れた断熱性能が求められます。
瓦屋根には山と谷の部分に自然な通 気性があり、屋根裏の適度な換気を保ちます。また、屋根下地に断熱材を施工することで、室内の熱損失を低減し、四季を通 じて快適な居住環境の確保に役立ちます。
真夏の小屋裏は高温になり、住まいを暑くする問題点となっています。
このテストは小屋裏に換気口を設け、自然換気による屋根材別 の小屋裏の温度差を調べたものです。
次項の野地板表面温度と同じく、J形陶器瓦の遮熱性がきわだつデータが得られています。この温度差も、やはり夏の熱容量の大きさに起因すると考えられています。
熱伝導率テスト
屋根材の断熱性能は、住まいの空調関係の省エネや結露防止に関係します。断熱性を測る一つの目安が熱伝導率です。
テストでは4種類の屋根材に加熱用ワイヤーを通し、そこに通電して発熱させ、熱線の周囲の温度上昇値を測定しました。
その結果 、三州瓦の熱伝導率は0.83%でもっとも低く、他の屋根材に比べ断熱性に優れていることが証明されました。
野地板温度テスト
真夏の小屋裏の野地板表面の温度変化を調べたテスト。
最高温度は石綿スレート57.9度、F形陶器瓦52.9度、J形陶器瓦48.9度という結果で、瓦の遮熱性がきわだっています。
これは、瓦の大きな熱容量が直射日光による熱を吸収し、小屋裏の温度上昇を抑えるためと考えられます。瓦屋根の住まいは夏涼しい、ということが実証されたテスト結果です。
*愛知県陶器瓦工業組合 [瓦webより] http://www.kawara.gr.jp/