今日は、昨日完成して屋根の施工方法についてです。
僕の文だとかなり伝わりにくいと思いますので、「かわらぶき」の教科書に手伝ってもらいます。
[第6節 瓦葺き工法の概要]
一般に瓦の施工方法には、従来の桟瓦(平部の瓦)を葺き土で施工する土葺き工法や、現在のほとんどの桟瓦の生産が引掛け桟瓦になり、桟瓦を桟木に引掛けることで瓦のずり下がりを防ぎ、又その桟木に釘等で緊結することで耐震・耐風工法とすることが出来る引掛け桟葺き工法がある。
土葺き工法とは!?
野地の上に下葺き材を張り、その上に適量の葺き土を用いて瓦を葺く工法で、従来は防火や自然の通気性・断熱性を持った屋根構造としたり野地むらを葺き土により修正しガタツキをなくすことで美しい屋根を葺くことなどを目的とした。
引掛け桟葺き工法とは!?
厚み15mm、幅30mm内外の断面をもつ桟木を、桟瓦の葺き足寸法で野地に打ち付け、その桟木に瓦を引掛けて葺く工法をいいます。瓦のずり下がりや飛散を防ぐことが目的とされ、丈夫さを優先させてた工法である。
この二つの工法の長所です。
「土葺き工法の長所」
①野地むらの修正がしやすく、瓦のがたつきをなくすことが出来る。
②多少の寒暖の調整がなされる。
③瓦のねじれの修正ができ、瓦の落ち着きを良くるることが出来る。
④適量の荷重であれば、桁や土台や束の仕口の胴づき部分が適度に密着する。
⑤少量の雨水の浸透であれば、葺き土がその水分を保有して雨漏りを起こさない。
「引掛け桟葺き工法の長所」
①瓦のずり下がりをふせぐことが出来る。
②土葺き工法に比べて荷重を少なくすることが出来る。
③野地板や桟木を蒸れさせることが少ない。
④寒冷地では瓦の凍結が起こりにくい。
⑤桟木を打つことにより野地板の補強となり、屋根上の歩行も安全である。
⑥桟瓦等の横足を通しやすい等の利点があり施工が行いやすい。